仕事がら、沢山の会社さんを見てきました。その中で画期的で感動した習慣を少しご紹介致します。
その会社は、毎日13：00～13：15までの15分間、毎日従業員全員で拭き掃除をされておりました。。
私も一緒に掃除をさせて頂いたことが何度もあります。
習慣と書きましたが、これは業務時間中なので、きちんと給料が支払われます。
この方法が画期的だと思い、今でも、これ以上に整理整頓ができる方法に出会ったことがないです。
成功させるポイントは下記です。
①水拭きをします。
これは、整理整頓に大変役立ちます。ポイントは「水拭き」です。もし、「から拭き」だと、机の上にある書類の山をそのままにして、ササッと雑巾でなぞるだけ、の掃除もできてしまいます。でも、水拭きだと、机の上の書類を一旦整理しないと拭けません。この為、毎日午後一番で机の上が綺麗に整理整頓されます。よく製造業などでは、職場の安全パトロールを行い、注意をされていますが、実は、机の周りを水拭きすることはかなり効果があります。キャビネットの中を掃除する際にも、斜めになっている本をきちんと立ててから、周りを掃除します。水拭きとから拭きでは、掃除を行う際の整理整頓が大きく違ってきます。
②全従業員で実施します。
部長や課長などの管理職も含めて全員で行います。実は、「全員」で、というのが大切なんですね。座って仕事をしている人がいれば、掃除をしない人が、一人また一人と増えていって、半年もしない内に自然消滅してしまいます。この「毎日15分水拭き」文化を何十年も定着させる上で、最重要な点が全員で行うことなんですね。
実は、会社の中では数十人集まれば必ず何人かは、少しアウトロー的な、斜に構えいるような人や、我が道を行く、的な人が出てきます。「俺に掃除をしろ、というなら部課長にも言え」となるわけです。なんとなくそんな雰囲気を醸し出す人が数人は出てきます。これでは、定着しないんですね。
③13：00から来客の予定を入れません。
何十年も続いている企業文化なので、13：00からの来客はお断りされておりました。13：30から受付されておりました。これも重要で、「来客がある」という最大の「掃除しなくてもよい」理由を却下してるんですね。素晴らしい事だと思いました。
④必ず「毎日」行います。
これも重要で、例え15分でも1週間後も掃除すれば、自分の身の回りは綺麗になってしまい、掃除する場所がなくなってしまいます。この為、自分の机の周り以外の場所を掃除せざるを得なくなってきます。15分間ボーッと立ってるわけにもいきませんから。結果的に、自分の机から遠方に掃除場所を探しにいきます。キャビネットの中とか、ドアノブなどは、当然拭き掃除をしますし、最終的には電源ケーブルや電話線なども綺麗に拭くようになります。例え古い事務所でも、チリひとつ落ちていない凄い事務所が維持されています。皆さん、全く不満なく、当然として自然に掃除をされていました。
会社の文化や慣習は多種多様です。他社の良い所を少しでも取り入れて、成長していきたいと思います。