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吉田労務管理事務所は、人事と労務管理に特化した社会保険労務士事務所です。

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メンタルヘルス mental health

心の病気になる理由

近年、心の病が急増しておりますが、いわゆる心の病気になる理由は人それぞれだと思います。上司と仲が悪い、パワハラ上司の元で仕事をしているなど、色々な理由があると思います。明らかに人間性に問題がある人が、管理職になる例は多々あります。中小企業だけでなく、比較的人材が豊富な大企業でも普通にあります。

「自分探し」 という辞めていく理由



たまに若い人が自分探しという理由で会社を辞めていきます。仕事のモチベーションとは何でしょうか。やりたい仕事とは、どのようなことでしょうか。これは凄く難し問題だと思っております。例えば、嫌で嫌で仕方がない、という仕事をずっと続けていると、気力や活力が次第に失せていきます。会社でも、大人しくなり、あまり積極的に発言をしなくなります。このような状態になってしまうと、「やりたい仕事とはなんだろう」という問いに答えをさせなくなってしまいます。こうなると、出口が見つからなくなり、自分に合った仕事、本当にやりたい仕事が何なのか全く分からない、見えない状態になってしまいます。

逆に言えば、好きではないしても、嫌いでもない仕事をそれなりにこなしている状態では、「やりたい仕事」というのを活き活きと答える事ができます。例え、今の仕事が「好き」と言えなくても、気持ち的に落ち込んでいなければ前向きに「好きな仕事」を探していけるものです。

日々の仕事の先にある普遍性



若い時には、単調な仕事が多くあったり、「何の意味がるのか!」と思ってしまう仕事を日々こなすことも多いと思います。しかし、単調な仕事の先に普遍的な意味があります。それを常に意識しながら仕事を進めることが、しっかり仕事を続けていくうえで重要な事であると思います。

例えば、小学生は四角形の面積を求めるのに、「底辺✕高さ」と教えてもらって、簡単な掛け算をひたすら繰り返して覚えていきます。こんな単純な繰り返しに何の意味があるとか、と言う人もいるかも知れません。しかし、「面積」の本質的な意味を自分で納得できるようになるには理系の大学院までいく必要があるかも知れません。万有引力を発見したニュートンの最大の功績は、∫(インテグラル)記号を作ったことだ、という人もいます。このような面積や積分などの本質的な意味を小学生に教えるべきでしょうか。私は”No,"だと思っています。まずは、具体的な数字を当てはめて面積をひたすら計算する小学生、∫を使って微積分を学ぶ高校生、そして純粋数学や応用数学を学ぶ大学生、研究室配属になってようやく今までやってきた意味がわかる事もあります。

仕事も同じもだと考えられます。20代の頃は、ひたすらExcelで数字を直したり、資料を作ったりと単調な作業が多いかも知れません。30代になったら、特定のお客様の対応で四苦八苦するかも知れません。でも、ごくごく小さくな特定の分野の仕事で、いわゆる「つぶしがきかない」と言われているような仕事でも、そこに必ず普遍的なものがあるはずです。

例えば、従業員の勤怠実績の集計をひたすら繰り返すのは単調でつまらない作業かも知れません。でも、その先には給与計算があります。給与計算には、雇用保険や健康保険、厚生年金の知識も必要です。年末調整もあります。その先には会社全体の「労務管理」があります。とても長くて大きな道のりとなります。仕事の全体像を掴みとることを常に意識しながら、日々の仕事を続けていくことが成長につながりますし、腰を据えて仕事をするコツのようなものだと思います。

こんな症状が出たら要注意

うつ病で休むことになる場合は、突然にその日が来ることになります。もちろん、本人にはある程度の自覚があると思いますが、限界を超えて一気にダウンしてしまいます。昨日まで来ていたのに突然会社に来れなくなるといこともめずらしくありません。そうなると、会社にとっても本人にとっても大変な損失になります。短くて半年、1年から2年程度会社にこれなくなって休職することもめずらしくありません。

会社は徹底した縦社会ですから、例えばパワハラを受けている場合、現実問題として部署を替えたり、ましてや上司の態度を変えることは不可能に違いものがあります。例えば、課長からパワハラを受けている場合、その上の部長に相談したら、課長のパワハラが直るか、といえば何も変わらないのが現実的だと思います。

パワハラを受けたら、まずは正確に記録を残しましょう。日付、時間、受けたパワハラ行為(暴言などを正確に)、その時の状況などです。また、メールなどの証拠は全て残しておきましょう。後に労働審判や裁判になった時は当然証拠になりますし、会社の上層部へ訴える場合でも具体的な記録があれば優位に事を運ぶ事ができます。

そして、有給休暇を取得しましょう。まずは自分で自分の身をしっかり守ることが重要です。なにかと誤解の多い有給休暇なのですが、そもそも有給休暇とは何かという記事を書いております。ご覧下さい。
知っているようで以外に知らない有給休暇についてまとめました。時間単位年休についても解説しています。

こんな症状が出たら要注意

声に張りがない、自分の意見を言わない、追い詰められているのが見ていて分かる、などの状態が続くと、ある日限界を迎えてしまいます。

うつ病



長時間残業などで発病することが多い典型的な心の病です。よくうつ病は「心の風邪」と呼ばれますが、誰でもかかるというのは風邪と同じですが、風邪と根本的に異なると思っております。私はむしろ「うつ病は心の癌」に近いのではないかと思っております。
うつに対する思い、どう振る舞うべきなのか、という疑問をブログに書きました。こちら。

■参考文献
NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる(2009.12.22放送)

パニック障害

突然、激しい動悸や死の恐怖、発狂の恐怖に襲われます。この病気にかかると、会議中に冷汗が大量に出て動悸が激しくなり仕事にならなくなることがあります。また、電車やバス等の公共の乗り物を利用すると圧迫感から気が狂いそうになり耐えられなくなるなどの症状が出ることがあります。
仕事のみでなく生活全般に大きな支障をきたすことになります。

パニック障害がわかる良い書籍を紹介しています。ご家族の方にもぜひ読んで頂きたいと思います。
電車に乗れない人たち

会社の上司の対応

よく会社の上司は、「治ったのか?」と聞かれることがありますが、症状が治まってからも半年から1年程度は継続して薬を飲む必要があり、本人も回答に困ることが多々あります。うつ病は再発率が高く根治が難しい例が見受けられます。このことからも、「治ったのか?」という問い自体が問題です。大企業ではメンタルヘルスの教育が進んできましたが、中小企業では、まだまだそこまで手がまわらないのが現実です。

また、心の病気の半数以上は会社以外に原因があると言われています。たとえば家庭などですが、生活全般を見直す必要があるようです。

メンタルヘルス法務

企業にとってメンタルヘルス症例への対応は全てオーダーメイドである、という考え方があります。標準的な対応方法を事前に準備しておいて、それをカスタマイズして各事例に適用するというやり方です。
この場合、特に下記の3点がポイントとなります。

① 脈絡の重視
② 手続的理性
③ 専門家(医)の関与

②の手続的理性に関してですが、メンタルヘルス症例が発生した場合、まずは社内のルール・手続きをきちんと整備していること、そしてそれを正しく運用することが第一歩となってきます。
結局の所、現状では医学的に精神障害の原因を明確に特定することが困難なことが多く、会社としては、精神障害が起きた際に、どのような手続きにそって対処をしたかが重要になります。「合理的な手続きを策定」し「公平に運用」することを会社としてきちんと続けることが大切です。

メンタルヘルス法務は、下記の【近畿大学の三柴丈典先生】の資料が大変優れています。
http://www2.gol.com/users/t-mishiba/con5-6.html

メンタルヘルス関連のホームページご紹介

メンタヘルスセルフチェック
最近どうもおかしいな?と感じたらまず下記のセルフチェックで、ご自身やご家族の「こころとからだ」をチェックしてみなせんか?

SRQ-D(東邦大学方式)うつ病自己評価尺度
http://laclear.net/checksheet/stress%20check1.pdf


うつ病の啓発活動を行う「うつ病の予防・治療日本委員会」(JCPTD:Japan Committee for Prevention and Treatment of depression)
http://www.utu-net.com/self/check.html

厚生労働省の「みんなのメンタルヘルス総合サイト」
こころの病気に関する色々な情報が公開されています。
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/index.html

働く人に特化したメンタルヘルスサイトが厚生労働省が立ち上げました。
「こころの耳」という名のサイトです。
メンタルヘルス関連の通達も掲載されております。
http://kokoro.mhlw.go.jp/

精神障害と労災の関係についてもまとめております。
こちら

 
ココミル
http://cocoromiru.com/category/column/



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